あ行の競馬用語

アウトブリート

繁殖牝馬と種牡馬を交配させるとき、両者が近い先祖に同じ馬を持っていないこと。人為的に、ある血を凝縮させるインブリートより自然な配合であるといえる。

青鹿毛(あおかげ)

全身はほとんど黒だが、目の回りや、鼻、わき、ひばらなどが褐色の毛色の馬。

青毛

長毛を含め、全身の毛が黒の馬。毛色が黒でも、その下の肌の色は青いため、日の当たり具合では青く見えることがある。そのため青毛と言われている。

青ランプ

レースで審議が起きたときに、電光掲示板に点灯するランプ。

あおる

スタートの時、重心が後ろにかかりすぎて伸び上がってしまい、出遅れてしまうこと。

赤ランプ

レースの結果が確定したとき、電光掲示板に点灯するランプ。

上がり

レースや調教の終盤のこと。「上がりの速いレース」といえば、最後の直線などでペースがあがり、終盤のタイムが速くなることを言う。
また、「上がり3ハロン36.5秒」といえば最後の3ハロンを36.5秒で走ったことになります。

上がり馬

急激に力を付け、短期間に下級条件から上の条件へ勝ちあがってきた馬のこと。一般に、有力馬が休養する冬期や夏期に力を付けた馬に、この言葉をよく使う。

明け~歳

馬の年齢は数え年のため、全ての馬は年が明けると1つ年をとります。「明け~歳」とは年が明けたばかりの馬の年齢を言う言葉です。「明け4歳」とは年が明けて、4歳になったばかりの馬のことを言います。

朝日杯3歳ステークス

1949年に始まった3歳戦を締めくくるレース。1991年からは出走資格を牡馬とセン馬とし、それまでの3歳関東チャンプ決定戦から3歳牡馬チャンプ決定戦となった。そのため、翌年のクラシックにつながる重要レースとなっている。毎年12月に中山競馬場で開催される。

脚色(あしいろ)

レース中の馬の走りの状態のことを言う。「脚色の状態がいいなぁ」といえば、その馬の調子良く走っていること。「脚色が鈍ってる」といえば、途中でばててスピードが落ちている状態のこと。

芦毛(あしげ)

もともとは栗毛・鹿毛・青毛だが、全身に白毛が混ざっていて、年をとるごとに白毛が増していく馬。若駒は灰色に見え「グレーホース」とも言われる。

脚をためる

レースの序盤から中盤にかけて馬にとって楽なペースで進み、終盤のためにスタミナを温存しておくこと。どこまでためるかとか、他の馬のこともあるので騎手の能力が要される。脚をためられない馬も・・・。

脚を使う

レース中、一時的にペースをあげること。レースのペースによって位置を変えたりするときなどに使う。「脚を使い果たした」といえば、ペースを間違えて速く走り、ばててしまったこと。

脚を残す

全力を出しきらないうちにレースが終わってしまうこと。馬の適した距離より短かったか、騎手の乗り方の失敗によって起こる。

アタマ

レースの着差で、馬のアタマ1つ分位の差のこと。ハナ差の次に差のない着差。

当て馬

種付け時に牝馬を発情させるための牡馬のこと。牝馬が発情すると、種牡馬と交代して種付けする。
レースにおいて、同じ厩舎の馬を勝たせるために、犠牲となってライバルの馬の邪魔をする馬。

弱いと思われていた馬がレースで勝ったり、2着にきて馬券の配当が高くなること。配当がとても高いときは「大穴」という。

穴馬

レースの予想で信頼できない馬や弱い馬が、勝つんじゃないかと思われる馬のこと。

鐙(あぶみ)

鞍についている馬具の1つで、騎手が脚をかけるもの。軽量鋼鉄でできていて、騎手の安定したフォームを支える。

アベコー

競馬評論家である阿部幸太郎さんのこと。

アーニングインデックス

種牡馬のランキングを決める方式のひとつで、出走馬1頭当たりの獲得賞金の平均値を1.00として、種牡馬の産駒の平均獲得賞金を数値で示したもの。

有馬記念

1956年に「年の最後に中山で大きなレースを創設しよう」ということで「中山グランプリ」として創設された。翌年に創設者の有馬頼寧が急逝され、功績をたたえ「有馬記念」となる。今は宝塚記念とともにファン投票(+獲得賞金)で選ばれる。また、年の最後のGⅠ&クリスマスに近いというのもあって競馬を彩るレースとなっている。

荒れる

人気の馬が負けたり、穴馬が勝つなどして高配当になること。似た言葉として「波乱」ともいう。

併せ馬

調教の時、2頭以上の馬で並んで走る調教の1つ。競争意識や、闘争心を高めるために行う。

鞍上

鞍の上に乗るのは騎手なので騎手のこと。

[い]

いい脚

馬が全速力で走ったときにどれだけ走れるかのこと。スピードや持久力をどれだけ兼ね備えているかがいい脚の条件となる。

息を入れる

レースの途中でいったんペースを落として終盤のためにスタミナを温存すること。逃げ馬がよく使う。「脚をためる」とは少し違うが似た言葉。

1番人気

単勝馬券が1番売れた馬のこと。つまり、配当が1番低い馬のこと。「本命」とは全然違う。同様に、2番目に単勝馬券が売れた馬を「2番人気」という。以下も同様。

1番時計

調教で1番早いタイムのこと。

行ったまま

先行馬ペースとなり、先行馬と逃げ馬の争いになること。「行ったままのレース」とか「行ったきりのレース」などという。

一杯

・調教で強く追うこと。騎手が手綱をしごいて全力で馬を走らせること。「一杯に追う」などという。・レース中(最後)に力を使い果たしてスタミナが無くなったこと。

一本かぶり

1頭の馬に人気が集中しすぎて、単勝オッズが1.1倍や1.2倍といった、1倍に近い状態のこと。

入れ込む

レースが始まる前から馬が興奮している状態。入れ込んでいる馬は無駄な体力を消耗してしまい、レースでは活躍できないことが多い。「じれ込む」ともいう。
このHPの由来となっている。

インブリード

繁殖牝馬と種牡馬を交配させる時に両者が近い先祖に同じ馬を持っていること。先祖の特長を強めると言われるが、体の弱い仔馬が生まれる可能性が高い。人間だと、3親等以内では結婚できないというのと似ている。

[う]

ウィナーズサークル

特別レースや重賞などで勝った馬と、その関係者を表彰するところ。

ウインズ(WINS)

JRAの場外馬券売場のこと。いろいろな場所にある。(新宿・渋谷・後楽園etc)

ウォーク

常歩・ゆっくり歩いている状態のことのこと。

内枠

ゲートで、内側の枠のこと。2~3枠、または2~6頭くらいまでの枠の馬。

ウッドチップコース

砂の上におがくずを敷いた調教用のコース。地面が柔らかくてクッションとなるため、脚への負担が軽い。そのため、脚に不安がある馬などに向いている。

馬が若い

精神状態が弱く、他の馬を恐がったり騎手の指示を聞かないこと。

馬混み

レースで1つの位置に馬が集まっている状態のこと。気性の荒い馬を馬混みに入れると興奮して騎手の指示を聞かなかったり、暴走するときがある。「馬群」とも言う。

馬っけ

牡馬が発情している状態のこと。こんな状態では実力を発揮できないことが多い。

馬なり

騎手は特に何もせず、馬の行く気に任せて走らせること。

馬主

馬の持ち主のこと。自分の牧場を持ち、生産者を兼ねている場合はオーナーブリーダーといわれる。JRAで馬主になるには馬主登録審査委員会の審査を通らなければならない。「うまぬし」より「ばぬし」の方が使われているが「うまぬし」が正しい。

馬主席

競馬場で馬主だけが観戦できる席。レースが見やすいようにスタンドの高い位置にある。

馬番連勝

馬券の種類の1つで、1着と2着の馬番号を当てるもの。普通は「馬連(うまれん)」という。出走馬が8頭以下の場合は発売されなくなる。「枠番連勝」、通称「枠連(わくれん)」のみの発売になります。気をつけて窓口へ行きましょう。

裏開催

関東または関西の一方で2ヶ所開催されているとき、メインではない方を「裏開催」という。例えば「東京」&「福島」、「京都」&「中京」などのようなときは「福島」や「中京」が裏開催となります。

上積み

前走に比べて成長した馬に対して使う。休養明けの馬には使わない。

[え]

英国ダービー

1780年に創設された伝統あるレース。世界各国に「ダービー」というレースがあるが、このレースが元祖の「ダービー」なのです。ロンドンのエプソム競馬場で毎年6月に行われ、最後に険しい上り坂のある厳しいコースなのです。

エクリプス

1764年に英国で生まれた牡馬で三代始祖の1頭。26戦全勝でケタはずれに強い馬だった。現在のサラブレッドのほとんどがエクリプスの血を引いている。

NHKマイルカップ

1996年に番組改編によって新設された4歳限定のマイル戦。クラシックとは異なって外国産馬でも出走可能。このレースは、それらの外国産馬と、日本ダービーでは距離が長いという馬で争われるレース。

エビショウ

蛯名正義騎手のこと。

エビハラ

屈ケン炎のこと。腫れ上がった状態がエビの腹の部分に似ていることからこのように言われる。馬の致命傷である。

エプソム競馬場

イギリスのロンドン郊外にある競馬場。1778年には「オークス」、1780年には「ダービー」が創設された。コースは左回りでダービーの2400mでは最初の5ハロンが緩やかな上り坂で、最後の直線が険しい上り坂となっている。

エリザベス女王杯

1976年、前年のエリザベス女王来日を記念して「ビクトリアカップ」を「エリザベス女王杯」と改称し、新たに第1回として試行された。外国産馬の出走が可能なため4歳牝馬のNo1決定戦となっていたが、1996年より古馬にも開放され、牝馬No1決定戦となった。

[お]

追い切り

レースに出す直前の調教のこと。馬に気合いをつけ、レースが近いことを教える目的と、馬の最終的な状態を把握するために行う。

追い込み

レースの戦法の1つで、途中までは馬混み(馬群)の前方に行かず、最後の直線になって一気に加速して前の馬を抜く戦法。この戦法を得意とする馬を「追い込み馬」という。失敗すると脚を残してしまう危険がある。

おいでおいで

逃げ馬が先頭で余裕を持って走ること。このまま余裕の状態で逃げ切ったときは「おいでおいでのまま勝った」などといいます。

追う

レースや調教で、騎手が馬にムチを入れたり、首を押すなどしてスピ-ドを上げさせること。

応援馬券

ある馬が好きだったり、何らかの思い出がある馬の単勝馬券などを買うこと。勝ち負けなしで、100円分買ったりする。単勝で買うと馬名が表示されるため、コピーを取ったりする人もいる。

欧州三冠

「英国ダービー」「キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス」「凱旋門賞」のこと。この3つを制した馬を欧州三冠馬という。過去この栄光に輝いたのは1971年のミルリーフと、1995年のラムタラの2頭だけです。

大井競馬場

ダートコ-スのみの右回りの競馬場。1周1600mで地方競馬場の中では最長。1986年からトゥインクルレース(ナイター競馬)が始まり、人気がある。春には中央競馬との交流戦である「帝王賞」がある。

桜花賞

1939年に中山の1800mで行われた「中山4歳牝馬特別」が全身で、1947年に京都に移され距離が1600mとなり、1950年には阪神に移された。

大駆け

あまり実績のない馬が、いきなりレースで普通以上の力を出すこと。「大穴」が出たりするのはこのようなときが多い。

大川慶次郎

競馬評論家の1人。説得力はあるように見えるが、あんまり当たらない??

オークス(優駿牝馬)

1938年にイギリスのオークスを範にとり「阪神優駿牝馬」という名で創設。1946年には東京に移され「優駿牝馬(オークス)」となった。それまでは秋に開催されていたが、1953年から春に開催されるようになる。距離は2400mのためスタミナが要求される牝馬のレースとなる。

大外

コースの1番外側のこと。これに対し1番内側を「最内(さいうち)」という。枠番数字が1番大きい枠の馬を「大外枠」という。

大外一気

レースの最後の直線で、外側から一気にゴボウ抜きをして勝つこと。

オーナーブリーダー

牧場を持ち、そこで競走馬の生産を行っている馬主のこと。自分の牧場で幼馬を育ててレースに出走させられる一方、他の馬主に売ることもできる。

オープン(OP)

競走馬の最高のクラス。勝ち進んでいって本賞金が増え、条件クラスを卒業するとOPで走れるようになる。OPレースには賞金の高い重賞と、やや格下のOP特別とがある。♪

置かれる

馬群に着いていけず引き離されてしまうこと。

置かれる

最後方で、その前の馬群から離されてしまうこと。

オケラ

競馬で負けまくって一文無しになった状態のこと。

抑え

馬券の買い方の1つで、来る可能性は少ないと思うが、買っておいた方が心配でないから買うというような買い方。

抑える

馬がレースで前に行ってしまって、体力を使ってしまわないようにする乗り方。

オッズ

馬券が当たったときに、その馬券にいくらの配当がつくかを表す倍率のこと。多くの人が買う馬券ほど、オッズは低くなります。

お手馬

ある馬にいつも同じ騎手が乗っているとき、その馬はその騎手の「お手馬」という。逆に馬から見てその騎手のことを「主戦騎手」ということもある。

道悪やダートを全く気にせず、これらのレースにおいて活躍をする馬のことで、「どう悪の鬼」「ダートの鬼」という。人間でもいいますよね。

表開催

関東または関西の一方で2ヶ所開催されているとき、メインの方を「表開催」という。例えば「東京」&「福島」、「京都」&「中京」などのようなときは「東京」や「京都」が裏開催となります。

重馬場

雨や雪などでコースがしめっている状態。「良」「やや重」「重」「不良」の順で道悪となる。「重」の場合、走るのにパワーが必要となり、タイムが遅くなります。ただし、ダートでは砂が湿るのでタイムは遅くなりません。

親子ドンブリ

同じレースで、同じ厩舎あるいは同じ馬主の馬が1,2着になること。

折り合い

レース中、騎手と馬の呼吸があって馬が気持ちよく走っていることを「折り合いがつく」などという。折り合いがつかないと、行きすぎたりしてペースが乱れやすくなります。折り合いの付け方は騎手の腕の見せ所となります。

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